HHKB英語配列モデルに矢印キーがないので工夫する

私はPFUのHappy Hacking Keyboardシリーズを15年近く愛用しています。現在使用しているのは最近発売されたばかりのHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 英語配列モデルなのですけど、Professionalの英語配列モデルには独立した矢印キーがありません。

英語配列モデルには独立した矢印キーがない

そのため、矢印の入力はFnキーとの組み合わせを使用します。元々プログラミングに使うことが想定されているため、hjklなどで代用可能なことと、英語配列は特にキー数が制限されているために頻度の低いキーはFnキーとの組み合わせを使用すべし、という理由ですね。

とは言うものの、私のようななんちゃってプログラマはプログラミングするよりも日本語入力することの方が多いです。HHKBシリーズを使い始めた15年くらい前はバリバリにコードを書いていましたが、今となっては本を作ったりしてる時間の方が長いです。というわけで、もはやHHKBシリーズを使う理由は特にないのですが、人の慣れとは怖いもので、何年もかけてすっかり手に馴染んでしまい手放せなくなってしまいました。

そんなゆるふわなHHKBユーザが直面する最大の問題は、矢印キー問題です。ゲームをはじめ、いろいろなアプリで矢印キーがないことが問題になってくるのです。特にPC版Kindleアプリのページめくり。

私はKindleデバイス、PC版Kindle、iPad版Kindleでシームレスに行き来しながら本を読むことが多いです。KindleデバイスもiPadもタッチ操作でページめくりをしますが、PC版に関してはマウスクリックまたは左右矢印キーによってページめくりすることになります。何ページもある本は当然連打することになるのですが、次のページへとどんどん進みたいのにHHKBでいちいちFnキー+「:」キーを押すのは手間です。連打するときもFnキーを小指で押さえたままにしておくのも辛い。

というわけで、Kindleアプリ使用中だけはなんとかFnキーを省略したい、つまり単独の「:」キーを左矢印キーに、そして「”」キーを右矢印キーに割り当てたいという需要が立ち上がってきます。

私はMacユーザなので、これを解決するためにKarabiner-Elementsというアプリを使うことにしました。キーカスタマイズをするためのパワフルなアプリです。特定のアプリがフォアグラウンドに来た時だけ特定のキーマップを有効にするといったことが可能になります。

Karabiner-Elementsをインストールして、以下のJSONファイル(名前は任意)を「 ~/.config/karabiner/assets/complex_modifications」に置き、「Preferences…」→「Complex Modifications」→「Add rule」で読み込ませるだけです。OSの「セキュリティとプライバシー」でKarabiner-Elementsに入力監視する権限も付与しておいてください。

{
   "title": "Kindle Single Key Shortcuts",
   "rules": [
     {
       "description": "Kindle no Fn for arrow key",
       "manipulators": [
         {
           "type": "basic",
           "from": {
             "key_code": "semicolon"
           },
           "to": [
             {
               "key_code": "left_arrow"
             }
           ],
           "conditions": [
             {
               "type": "frontmost_application_if",
               "bundle_identifiers": [
                 "^com\.amazon\.Kindle"
               ]
             }
           ]
         },
         {
           "type": "basic",
           "from": {
             "key_code": "quote"
           },
           "to": [
             {
               "key_code": "right_arrow"
             }
           ],
           "conditions": [
             {
               "type": "frontmost_application_if",
               "bundle_identifiers": [
                 "^com\.amazon\.Kindle"
               ]
             }
           ]
         }
       ]
     }
   ]
 }

私の場合、KindleだけではなくKobo、EdgeView(PDF向け)、Vivaldiブラウザ(定額雑誌サービス向け)などにも同様の設定を割り当てて、これらのページめくりのキー設定を共通化しています。アプリごとにキーボードショートカットの違いがありますが、それを全部Karabiner-Elementsで吸収するわけです。これで読書の時は何も考えず「:」キーを連打すればどんどんページめくりできるようになりました。やったね!

なお、本当に「:」「”」を入力したいときはどうするのかというと、日本語入力ONにして「ころん」「だぶるくおーと」で変換します(Shiftキーとの組み合わせでもOK)。少し面倒ですが、このような入力を強いられることはほぼありませんし、標準でほとんどのシーンがカバーできてるのでこれでいいのです。

というわけで、HHKB Professional HYBRID 英語配列モデルに独立した矢印キーがないことを逆手にとって、Karabiner-Elementsでキーボードショートカットをカスタマイズしたというお話でした。

投稿者:

yagitch(やぎっち)

東京都在住の30代元エンジニア。アマチュアイラストレーター。 Raspberry Piを使ったDIYスマートホームの情報を集めています。

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