HHKB英語配列モデルに矢印キーがないので工夫する

私はPFUのHappy Hacking Keyboardシリーズを15年近く愛用しています。現在使用しているのは最近発売されたばかりのHappy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S 英語配列モデルなのですけど、Professionalの英語配列モデルには独立した矢印キーがありません。

英語配列モデルには独立した矢印キーがない

そのため、矢印の入力はFnキーとの組み合わせを使用します。元々プログラミングに使うことが想定されているため、hjklなどで代用可能なことと、英語配列は特にキー数が制限されているために頻度の低いキーはFnキーとの組み合わせを使用すべし、という理由ですね。

とは言うものの、私のようななんちゃってプログラマはプログラミングするよりも日本語入力することの方が多いです。HHKBシリーズを使い始めた15年くらい前はバリバリにコードを書いていましたが、今となっては本を作ったりしてる時間の方が長いです。というわけで、もはやHHKBシリーズを使う理由は特にないのですが、人の慣れとは怖いもので、何年もかけてすっかり手に馴染んでしまい手放せなくなってしまいました。

そんなゆるふわなHHKBユーザが直面する最大の問題は、矢印キー問題です。ゲームをはじめ、いろいろなアプリで矢印キーがないことが問題になってくるのです。特にPC版Kindleアプリのページめくり。

私はKindleデバイス、PC版Kindle、iPad版Kindleでシームレスに行き来しながら本を読むことが多いです。KindleデバイスもiPadもタッチ操作でページめくりをしますが、PC版に関してはマウスクリックまたは左右矢印キーによってページめくりすることになります。何ページもある本は当然連打することになるのですが、次のページへとどんどん進みたいのにHHKBでいちいちFnキー+「:」キーを押すのは手間です。連打するときもFnキーを小指で押さえたままにしておくのも辛い。

というわけで、Kindleアプリ使用中だけはなんとかFnキーを省略したい、つまり単独の「:」キーを左矢印キーに、そして「”」キーを右矢印キーに割り当てたいという需要が立ち上がってきます。

私はMacユーザなので、これを解決するためにKarabiner-Elementsというアプリを使うことにしました。キーカスタマイズをするためのパワフルなアプリです。特定のアプリがフォアグラウンドに来た時だけ特定のキーマップを有効にするといったことが可能になります。

Karabiner-Elementsをインストールして、以下のJSONファイル(名前は任意)を「 ~/.config/karabiner/assets/complex_modifications」に置き、「Preferences…」→「Complex Modifications」→「Add rule」で読み込ませるだけです。OSの「セキュリティとプライバシー」でKarabiner-Elementsに入力監視する権限も付与しておいてください。

{
   "title": "Kindle Single Key Shortcuts",
   "rules": [
     {
       "description": "Kindle no Fn for arrow key",
       "manipulators": [
         {
           "type": "basic",
           "from": {
             "key_code": "semicolon"
           },
           "to": [
             {
               "key_code": "left_arrow"
             }
           ],
           "conditions": [
             {
               "type": "frontmost_application_if",
               "bundle_identifiers": [
                 "^com\.amazon\.Kindle"
               ]
             }
           ]
         },
         {
           "type": "basic",
           "from": {
             "key_code": "quote"
           },
           "to": [
             {
               "key_code": "right_arrow"
             }
           ],
           "conditions": [
             {
               "type": "frontmost_application_if",
               "bundle_identifiers": [
                 "^com\.amazon\.Kindle"
               ]
             }
           ]
         }
       ]
     }
   ]
 }

私の場合、KindleだけではなくKobo、EdgeView(PDF向け)、Vivaldiブラウザ(定額雑誌サービス向け)などにも同様の設定を割り当てて、これらのページめくりのキー設定を共通化しています。アプリごとにキーボードショートカットの違いがありますが、それを全部Karabiner-Elementsで吸収するわけです。これで読書の時は何も考えず「:」キーを連打すればどんどんページめくりできるようになりました。やったね!

なお、本当に「:」「”」を入力したいときはどうするのかというと、日本語入力ONにして「ころん」「だぶるくおーと」で変換します(Shiftキーとの組み合わせでもOK)。少し面倒ですが、このような入力を強いられることはほぼありませんし、標準でほとんどのシーンがカバーできてるのでこれでいいのです。

というわけで、HHKB Professional HYBRID 英語配列モデルに独立した矢印キーがないことを逆手にとって、Karabiner-Elementsでキーボードショートカットをカスタマイズしたというお話でした。

#技術書典 6の期待の新刊3冊のレビュー結果をちょっとだけ公開します

この記事では以下について扱っています。

・親⽅Project 編『ワンストップ合同誌を作ろう』
・親⽅Project 編『ワンストップ勉強会』
・KOS-MOS 著『Pragmatic Terraform on AWS』
・相互レビューを募集しています

4/14(日)に迫りつつある技術書典6、わたしの原稿もほぼ完成を迎えました。いま、いろいろな人にレビュー依頼して、その裏で私は表紙を作っているところです。

さて、今回わたしは知り合いだけではなくいろいろな人に原稿のレビューをしてもらう方針をとっています。お返しとして、その人の原稿をわたしがレビューしています。つまり相互レビューです。現在レビューしてもらった人は5名。最終的にはあと少し増えそうな感じです。元々知り合いの1人を除いて、すべてTwitter上で声をかけたりかけてもらったりして見つけた方々です。

レビューすると言うことは、最終原稿に近いものを読ませて頂くということです。つまり買わずに読めます。やったね! まあこれは関係者になることと同義ですから、責任は重大です。文責は最終的に著者にありますが、どうしようもないミスを放置してしまえば「この人に依頼して良かったのかな?」なんて著者の人に思われちゃうことになります。

レビューした方の中で、今日は2人の3冊をご紹介したいと思います。わたしがレビューした順番に沿ってご紹介します。なお、紹介の許可は頂いていますが、紹介内容が著者の思うものと違った場合はわたしに責任があります。

親⽅Project 編『ワンストップ合同誌を作ろう』

押しも押されぬ壁サークル、親方Projectさんのみんな垂涎の新刊です。合同誌の作り方と編集者の心得、編集者と著者のお互いの苦労などがよくまとまっていて、まさに「ワンストップ」です。わたしは個人誌の経験しかありませんので、他の著者と歩調を合わせつつ書くという世界をまったく知りませんが、合同誌には合同誌の楽しさと苦労があり、まさに一つの開発プロジェクトのようなものだなあと思いました。

内容はまさにフルコースで、権利やお金周りの問題からGitを使った共同執筆の細かいノウハウまで幅広くまとまっています。体験者が語るやってみての知見、編集長の心得、合同誌特有の二大問題の紹介、とトピックはボリュームたっぷり、読み応えありの約100ページです。

合同誌をあまり読んだことがない立場で、前提知識なしのまま本の世界に飛び込んだのですが、やはり整然とした個人誌とは違って足並みの揃ってない部分が少しだけあったのでそれを指摘させて頂きました。なのでそのあたりはきっと大丈夫だと思います。合同誌の良いところは文章の整合性よりさまざまな人の幅広い知識をギュッと凝縮できて一度に読めるところなので、その持ち味が出ていることはバッチリ保証させていただきます。

親方Projectさんのサークルページ

親⽅Project 編『ワンストップ勉強会』

これは読んでいて本当に面白かったです。レビュアーの立場なので指摘事項が先に立つところ、あんまり面白いので「ここは褒めないと!」ポイントが先に立ってしまうくらいの熱量こもった楽しい本でした。

エンジニア世界ではおなじみの勉強会ですから、10人も著者が集まればそれだけ幅広いあれやこれやのエピソードが集まります。本の構成ははじめは勉強会に初めて参加しようとしている人に向けたもの、続いて登壇者に向けたもの、そして主催者に向けたもの、最後にその具体的な体験・知見をまとめた部分と、どこを取っても骨太な内容です。

勉強会の主催はわたしには関係ないよ! なんて思っている人もハードルが下がること請け合いです。はじめの一歩として社内勉強会がお勧めされています。能動的に勉強会を作り上げるというのは決して遠い世界の話ではないということをたくさんの文章を尽くして教えてくれます。

この本ではレビュアーの立場を(まんまと)利用して、こういうことをもっと読みたいという提案を指摘事項とさせて頂きました。反映されてたらとっても嬉しいので、完成版を何とか入手しなくては!

親方Projectさんのサークルページ

KOS-MOS 著『Pragmatic Terraform on AWS』

わたしのスペースにて委託販売します注目の本です。目次を公開したらはてブ170usersを軽く超えてしまったので、きっと多くの人が期待されていると思います。

わたしはTerraformについて何も知らないどころか、インフラストラクチャ定義ツールを一つも触ったこともないのですが、AWSの主要サービス名は何となく知っているので、それを元に一から勉強するつもりで読ませて頂きました。結果として大正解で、大量のサンプルコードが簡単なチュートリアルから中級者向けまで幅広く揃っているので、コードを流し読みしただけでいまこの本が何をしようとしているかがしっかり頭に入ってくる完成度の高い構成と解説でした。まさにこれは一つの教科書とドリルがセットになったようなものです。「これなら最後までできそうだな」って素人目線で思えるほど。

一言で言うならば「商業誌クオリティ」です。これを最新バージョンでリリース後すぐに出せるスピード感は同人ですけど、文章もまったく粗いところがなく、きちんと段階を踏んだ解説が徹底されています。これホントに1000円とかそこらで頒布しちゃっていいのかな……。なのでわたしが指摘できるところもホントに些末なところばかりで、レビューサボってると思われそうなくらいやれることがありませんでした。プロだ。これはきっとプロの仕業だ。

昨今の皆が気になりそうなトピックを押さえ、そしてベストプラクティスを惜しげもなく扱っており、あまりに素晴らしいのでTerraformに限らず今どきのインフラ管理のトレンドを一冊でなんとなく抑えたい人にも助けになるんじゃないかな、と素人考えに思いました。

ちなみに、著者のブログ記事にあるとおり、当日は楽描帳さん「え35」およびわたしのyagitch.com「か11」の2カ所で委託頒布の予定です。お待ちしております。

おわりに

相互レビューを続けるうちに随分と慣れて本読みが速くなってきました。レビュアー募集している方は @yagitch までご相談ください(もうあまり時間がない)。相互レビューという条件で承ります。なお、あまりつよつよエンジニアな方ではないので技術に関する前提知識がない場合があります。ご了承ください。

では、当日に向けて頑張っていきましょう。

技術同人誌の表紙で得たもの、失ったもの

この記事は「技術同人誌 Advent Calendar 2018」の11日目です。

今年の技術書典5にて初めて同人誌を出しました。同人誌を出すまでの経緯、頒布時の体験などは既に記事にした通りなのでここでは特に語ることはせず、後々まで後悔が残った「表紙」についての反省を書こうと思います。

この表紙画像を見ていただければわかる通り、とあるメディアミックス作品の人気キャラクターが使われています。この表紙には、

・権利者の許諾を得ない二次創作の画像を使用している
・画像が内容と無関係

の、大きく2つの問題点があります。
(ついでに言えばオライリーのパクリでもあります)

順に説明していきましょう。

二次創作画像を使用することについて

日本のいわゆる二次創作同人作品は、歴史的な経緯もあり権利者の許諾を得ずに創作・頒布することが広く行われています。大きな同人誌頒布会から小規模なものに至るまで、様々な条件つきで半ば公然に認められてきました。私はこうした同人世界に深く入ったことがないので過去の経緯や現状のボーダーラインの機微には通じておらずあまり詳しくは書けませんが、「同人」といったときにメインストリームとして「二次創作」という一ジャンルがあり、「技術書」や「オリジナル創作」と並ぶ位置で一大勢力があるということは誰もが認めるところでしょう。そして当然ながら、それは権利者の現状容認というグレーゾーンあってのものです。

一方で技術書というジャンルの話をしますと、こちらはそういったグレーゾーンがなくとも成立するジャンルです。実際に出回っている技術同人誌を見ても権利関係はクリアです。表紙にアニメっぽい絵が使われている場合でもそれはオリジナル創作です。なぜなら本の内容自体が権利的に問題ないものであるために、わざわざ表紙に二次創作といった権利の微妙なものを採用する理由がないからです。

ちなみに、もし二次創作の画像をお金を払って誰かに書いてもらったとしたら商業利用としておそらく権利者は黙っていないと思います。こうなるとグレーゾーンではなく完全にクロになります。(この点ではこの画像は自分で描いたものなので問題にはなりません)。

内容と関係ない表紙を採用することについて

さて、技術同人誌界隈では私以外にも少数ながら二次創作の画像を採用した本の例があります。(万一延焼したら困るのでハッキリと名は挙げません)。しかしながらそうした本にはその画像を採用する理由があります。すなわち「内容が表紙と関係している」ということです。ガルパンの本ならガルパンの内容を踏まえた技術書になっていますし、艦これの本なら内容にきちんとキャラクターが登場しています。しかし私の本にはそれがありません。作品のキャラクターが出てくるでもなく、本文中にイラスト一つ見当たりません。これは詐欺と言って良いと思います。

すべての技術書が表紙と内容が連動するべきと言うつもりはありませんし、むしろ可愛いオリジナルキャラクターの描かれた表紙は堅いイメージを和らげ、手を取りやすくするために効果的であると言えます。しかしイメージを和らげるために虎の尾を踏む(=権利関係がグレーなものを採用する)必要まではありません。存在がそもそもグレーゾーンな二次創作ジャンルと違って、安全地帯にいる人がわざわざ危険を侵しにいくのは愚かとしか言いようがありません。

さらに、この本のように誤認を狙うかのようにあざとい表紙にすることは、読者や手に取る人を見くびっているとも言えます。もし表紙によって手にとったとしても内容が伴っていなければ、それは伝えるための誠実さを欠いています。表紙買いして失敗したと思っている人がいたらどのように申し訳が立つと言うのでしょうか。

なぜこうなってしまったのか

さて、ではなぜこのような意味不明な表紙を採用した技術同人誌ができあがったのでしょうか。

【弁明1】とにかく目につけば売れると思った
【弁明2】みんながやってるからなんとなく(二次創作界隈を見ながら)
【弁明3】締め切り間際でそこまで頭が回ってなかった
【弁明4】普段二次創作しか描いてないのでオリジナルを描く技量がなかった

主に弁明4が大きいです。表紙買いで失敗したなと思われた方にはこの場を借りて深くお詫び申し上げます。

おわりに

みなさんも、このような失敗をしないように表紙はよく考えて採用しましょう。この表紙で得たものは教訓とこのエントリのネタ。失ったものはクリアな権利関係とお天道様の下を堂々と歩ける権利でした。

次回はちゃんとやろうと思います。

次回の同人誌どうするか悩んでいる話

遅刻して書くのが週末になってしまいましたが、これはEveryone Outputer Advent Calendar 2018の5日目の記事、兼、技術同人誌 その2 Advent Calendar 2018の5日目の記事です。

2018年は私が生まれて初めて同人誌というものを出した記念すべき年となりましたが、そろそろ出てくるのが「2冊目のネタどうしよう」ということ。1冊目は自宅で3年ほど運用したホームオートメーションシステムについての解説本でしたが、正直なところ続編を書けるほどの残りネタはありません。ということで、まったく違うテーマで書こうと思っています。

アウトプットを決意してから出来上がりまでを最適化する

まだテーマについてはもやもや考えているところなんですが(まだ技術書典6に申し込んでさえもいませんし)、継続的なアウトプットを助けるための本にしたいと思っています。ネタが出てくるための仕組みづくり、文章として整形するためのTips、ネタ詰まりを突破するための方法論、もろもろそんなやつをワンストップで俯瞰できるネタ帳的なものにしたいです。キーワードをちりばめた入門書みたいなやつです。

と、ぶち上げたものの、それを実現するには読むべき本が多すぎてちょっと手を広げすぎになりそうな気がしています。それをうまくコントロールして、全部の解説まではできないまでもキーワードを網羅しておいて詳しくはググってくれ的な感じでうすーい本にできればなあと思っています。

いまキューに入っている参考図書

書きながら考えるとうまくいく! プライベート・ライティングの奇跡
はじめての技術書ライティング―IT系技術書を書く前に読む本
ベタープログラマ ―優れたプログラマになるための38の考え方とテクニック
数学文章作法 基礎編
知的生産の技術
知的トレーニングの技術
思考の整理学

このあたりを参考にまとめ直して、簡単にサッと読める感じにしようかと思っています。

結論がモニョモニョしていますが、今のところこんな感じですという現状についてお話ししました。とりあえずこれで今日のアウトプットは完了ということで。

技術書典5のサークル参加レポート(当日編)

(この記事はnoteと同じ内容です)

技術書典5にて初めてのサークル参加をしたので、その経緯から終了までを、また参加する時の自分に向けてメモします。準備編はこちら前日編はこちら

新刊「Raspberry PiではじめるDIYスマートホーム」PDF版はBOOTHにて引き続き頒布中です。96ページ、1000円です。
https://yagitch.booth.pm/items/1034342

完売御礼

おかげさまで完売しました。冊子版、80部刷ったのが1時間半ですべてなくなりました。ダウンロードカードは多めに300部用意しましたので完売することはありませんでした。また、イベント時間中にBOOTHからも購入して頂けました。お求め頂いた方、本当にありがとうございました。来て頂いたのに冊子版がないということでお帰り頂いた方、申し訳ありませんでした。この経験は次に生かします。

頒布結果

冊子+PDF版:79(印刷数82-見本誌3)
PDFダウンロードカード:51
PDF(BOOTH):3

知見1:ワンオペはおすすめしない

ワンオペは死です。グランパさんもそうおっしゃっています。私はなんとかギリギリこなしましたがおすすめしません。まさに頒布会は戦場です。その中でトイレ休憩でスペースを離席せざるを得なかったり、荷物を置きっぱなしにできなかったり、あるいは他のスペースに偵察や挨拶さえも行けないというのは相当なハンデです。採算が合うなら日当を払ってでも売り子を頼みましょう。馬力二倍は効果百倍です。

私は初の設営に手間取り、9割方できたところでこまごましたことをやっているうちに開場時刻を迎えて慌てました。また、完売の掲示をしたり、見本誌を途中で増やしたり、応対しつつ色々なこともやらざるを得ませんでした。ブーストしても列整理できませんし、スループットも上げられない。できれば、せめて完売の報告やダメ押しのPRをTwitterでやりたかった……そういう反省からワンオペをすることはもうないと思います。

ちなみに、仲の良いフォロワーさんがいの一番に来てくれてお使いや売り子協力を申し出てくれてとても嬉しかったです。ただ「今日は一人でやってみる」と決めてそれを中心に段取りを決めていたので遠慮させてもらいました。優しい人の存在はありがたいものです。

知見2:電子版は冊子のようには売れない

12時半くらいに冊子版が完売して、初参加初完売を周囲のスペースさんたちに拍手で祝ってもらいました。この時点で被チェック数は214となっており、少なめに見積もってもあふれた100人くらいがダウンロードカードを買ってくれるかな? と思っていましたがそこまでではありませんでした。開場したはじめは指名買いの方ばかりなので中身を見ることもなくポンポン捌けていくのですが、冊子版が完売してからはスローペースになりました。それでも完売当初は「仕方ないなー」みたいな表情でダウンロードカードを指名買いしてくださる方も途切れなかったのですが、開始2時間半くらいでボーナスタイムも終わり、後はダウンロードカードはさっぱり売れず、ひたすら見本誌を見て立ち去っていく人を見送るだけの人になりました。

「人はなぜ現物で欲しがるのか?」というのは業界のプロでも人によって論が違う難しい話ですが、冊子の過小読み違えに加えてダウンロードカードの過大読み違えさえもやってしまったというのは私にとって地味にショックな事でした。ポジティブに捉えれば、これはおそらく何年経ってもこの調子だろうと思うので、次回からは安心して予想ができます。少なくとも冊子の数以上に刷ってはいけません。

知見3:オペレーションでやれることは少ない

限られたスペースで押し寄せる来客を捌かなければならないので、スループットの維持は命綱です。私は初参加にあたってオペレーションの事前シミュレーションに時間を割き、ワンオペというハンデを考慮すると相当に簡単なフローにしないといけないという危機感がありました。そのためPixiv Payの対応は見送って現金とかんたん決済アプリでの支払いのみにしましたし、価格設定も1000円札一枚という単純なものにしました。かんたん決済アプリの良いところはQRコードを事前印刷して掲示しておくだけという手軽さなので売る側のアクションがいりませんし、もっとスピードを上げたいときは決済時の自機確認を省略する(セキュリティは低下します)オプションを取れるフレキシブルさにあります。

事前シミュレーションが奏功してワンオペでもギリギリこなせるラインで捌けましたし、私のスペースに来る人が滞留して隣のスペースに迷惑をかけることも少なかったと思います。(それより開場当初、会場自体の問題でうちの目の前がボトルネックになって滞留するという問題の方が大きかった)。あれもこれもやろうとするのはやめた方がいいです。バッサリ諦めましょう。その分を来客とお話しする余裕に回した方がよほどいいです。

その他のトピック

会場内にはおそろいのTシャツを着たインプレスR&D社のスタッフさんがおり、少数のサークル主さんに「商業化しないか」と声をかけていました。ああ、こうやって技術書典Kindleシリーズはできていくんだなーとその様子を眺めて思いました。なお、うちには来ていませんのでご安心ください。

立ち読み広場に提供した見本誌にはBOOTHのQRコードを貼っておき、最悪スペースに来なくてもいいようにしました。イベント時間中にBOOTHでは3冊売れたのですが、一人はTwitterで事前に問い合わせがあり、もう一人はスペース前でQRコードを読み取っていたので、おそらく立ち読み広場からアクセスした人が一人くらいいるんじゃないかな、と想像しています。このようにちょっとした工夫が奏功するのはとても嬉しいことです。スタッフさんに聞いたら立ち読み広場は大盛況だったとのこと。よかった!

ダウンロードカードをカラフルな便箋に入れて渡すというアイデアは好評でした。今回ダウンロードカードが売れ残ったことで便箋は大量に余ってしまったので、次回があればまた同じことをすると思います。また、ダウンロードカードに様々な工夫を詰め込んでいたのもアフターで他のサークル主さんに好評でした。こういうの。

ワンオペだったので技術季報を買うことはてっきり諦めていたんですが、撤収が佳境に入っても技術季報は出口のところで売っていたので購入することができました。これは運営さんナイスです。あとで読みます。

スペースに置く見本誌は2つあった方がいいですね。スペースの幅的に来客は2人が限度なので。はじめは1つだけ用意していて、売り物用の一番上のものも手に取って良いですよーという形で運用していてスムーズでした。冊子が完売するとそれがなくなるので、取っておいた自分用を急遽見本誌に仕立て上げて見本誌2つ+ダウンロードカード販売という形にしました。これは大成功だったと思います。

逆に致命的な出来事として、飲み物を買わずに入場してしまい、気付かず設営していたら入退場できない時間帯になり、そのまま開場を迎えてしまうという失態がありました。幸運にもフォロワーさんが1Lコーヒーを差し入れてくださったのでものすごく助かりました。初の同人売り子の思い出はサザコーヒーの味とともに記憶されることになりました。

水分補給が少なめだったこともあり、トイレには一度も行きませんでした。ただし体には良くないし疲労のリスクもあるので真似してはいけません。水分はきちんと取りましょう。

途中で運営代表さんが挨拶にいらっしゃいましたので、前回混雑の話を聞いて人出にビビっていたけど今回は(開場当初は別にして)スムーズにさばけてますねという話をしました。またよろしくお願いします。

両隣が人気サークルで終始人が途切れない状態だったので、立ち読みの方がこちらにはみ出してくることが多々ありました。私の方も逆に侵食することもあったのでこれはお互い様だと思います。が、(双方実績に裏打ちされた)洗練されたコミケの行列形成に慣れてると「配置とスタッフ誘導何とかしてー」と思ったりはします。

オフラインの知り合いでは唯一のサークル参加者だったsanryuuさんが唯一のチームビルディングの合同誌を主宰していて、その本が異色かつ面白そうということでTwitterやブログで注目を浴びていたのを見ているのも楽しかったです。こういう楽しみ方もあるんですね。

当日持ち物で使ったもの、使わなかったもの

【○ or ×】
○1000円札×30枚
○お金ケース
○スマホスタンド(イーゼルがないので見本誌置くのに代用)
○スマホスタンド(名刺を取りやすくする用)
○サインペン
○値段POP・お品書き・スペース番号を書いた紙・QRコードを書いた紙
○クリアケース(ポスター用、お品書き用)
○名刺
○名刺入れ
○名札カード
○対面電書シリアルコード
○ネックストラップ
○B5見本誌クリアカバー
○養生テープ
○メンディングテープ
×作業用手袋
○はさみ
○あの布
○ゴミ袋
【忘れた】飲み物
○モバイルバッテリー
×スケッチブック
○大きな付箋

念のため持っていったもの

○書見台(ポスタースタンドとして活用)
○カッター
×カッターマット
×物差し
×マジックテープバンド
×シール
×スティックのり

非公式アフターの熱気もすごかった

池袋のダーツバーにてアフターに参加してきました。その中に一般参加者を見つけたので執筆沼に引き込んでおきました。ふふ。アフターに来て無事で済むと思うなよ(ニヤリ)。

技術書典自体の熱気もすごかったですが、酒の入ったアフターの熱気も凄かったです。わりと引っ込み思案な私ですけど、のびのびと過ごして様々な方とお話しすることができました。LTも勘所を押さえたタメになる内容でした。

「執筆の時に、自分にプレッシャーを与えるためにあえて入稿締め切りを調べない」という私の(無謀な)執筆方法を武勇伝のように語ってしまったのはちょっとやり過ぎたと思います。はい。

あと、形はどうあれ「自分でイラスト描いて表紙にしたんだったら次は貴方に表紙を依頼したい」と言われたのは大きなモチベーションになりました。私はまだ自信がないので辞退しましたけど。

グランパさん曰く「初参加80部で瞬殺になって悔しい思いをするのは必要なステップだ。なぜなら200でも捌けると先人が言ったところで、その身で体感するまではその事実を絶対に信じないから」ということで、悔しく思っていた私には大きな慰めになりました。

おわりに

10月8日は私にとって大きな記念日になりました。たった3ヶ月前には夢にも思っていなかった、本を作り配るという楽しみがどれほどの破壊力を持っているかということを全身で感じられた一日でした。これは取り憑かれる人が多いのも頷けるばかりです。私も「次は何にしようかなあ」などと考え始めています。

多くの人に支えてもらって普通なら見られないものを山ほど見せてもらいました。技術書典に来てくださった方、私の本をお求めくださった方、事前告知に協力くださった方、立ち読みしてくださった方、場を提供してくれたスタッフさん、それから同じサークル参加の先人の皆さんに感謝いたします。最後までお読みくださりどうもありがとうございました。

技術書典5のサークル参加レポート(前日編)

(この記事はnoteと同じ内容です)

技術書典5にて初めてのサークル参加をするので、その経緯から終了までを、また参加する時の自分に向けてメモします。準備編はこちら。明日は当日編を書きます。

準備編(note版)がホッテントリ(「テクノロジー」カテゴリ内)に少しだけ入ったので、味を占めてこの記事でも洗いざらいお話ししていきます。

サークル情報・頒布情報はこちら。
https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/32170001

新刊「Raspberry PiではじめるDIYスマートホーム」PDF版はBOOTHにて同時頒布予定です。96ページ、1000円です。
https://yagitch.booth.pm/items/1034342

事前告知方法

Twitterでの告知をメインにしました。気をつけたことは以下。

  • すべてを1ツイートにまとめる。読みやすい範囲で最低限の情報を入れて、フックしそうなキーワード(私の場合AlexaとかNode-REDとか)を混ぜる
  • ウォッチャーの多い #技術書典 ハッシュタグを付けて拾ってもらう
  • お品書き画像を付ける。これで情報量2倍
  • ワンクリックでサークルチェックできるように
  • 「おっRTしたいな」と思わせる一定のクオリティにする(簡潔。誤字NG)
  • このツイートを皆の見ている時間帯(昼~夕方)にツイートし、ツイート固定し、うざくない範囲でセルフRT(一日2~3回)して認知度を上げる
  • セルフRTだけではハッシュタグで見ると埋もれてしまうので、再告知という形で同内容新規ツイートも2日に1回程度混ぜる
  • アカウント名にも(ちょっと長いけど)書名を入れてしまう

普段私のするツイートはそんなに注目されることはありませんが、興味のありそうな18人にRTされ30人にいいねされました。他にも知人が弊サークルに言及した内容にいいねが集まったりもしているので、それだけの認知の上乗せができたと思っています。

お付き合いのあるエンジニアのフォロワーさんたちに取り上げてもらった効果もあると思います。皆様認知度向上に協力ありがとうございました。

また、幸いなことに技術書典5における、おもしろそうなサークル10選に選ばれたので、この記事をRT・再告知ツイートして間接的に弊サークルの認知度を上げることもしました。こういう間接的方法の方が読者のみなさんに受け入れられる(宣伝一辺倒より他サークルの情報も付いてくる有用さがある)と思います。

この方法に味を占めて、今度は自分で技術書典5で巡るスマートスピーカーの世界~サークル6選というガイド記事を書きました。スマートスピーカーという切り口で、どうせならジャンルの近いサークルさんもまとめてサークルチェックに入れてもらおう! というコンセプトです。同ジャンルサークル主さんにも拡散に協力してもらえるかも、という下心もあります。

このような方法を前日までの5日間に行いました。兎にも角にも認知してもらわないことには話になりませんので、自分の使えるチャネルをすべて使って告知して、当日までに勝負が決まるつもりで力を入れました。

持ち物の準備

値札はこのような感じで作りました。

値札、お品書き、ポスターなどの紙類はすべてダイソーのプラスチックケースでカバーすることにしました。綺麗に見えるのと、破れたり風に煽られたりすることを防ぐためです(気にしすぎかもしれない)。

名札はできるだけ大きくしました。私自身が人の名前を覚えられない人なので、どうか他人は困らないようにと気を回した結果です。

ダウンロードカードはすべて便箋に入れてお渡しすることにしました(封はしない状態)。これは「裸で渡すよりは何か包んだ方がいいかも?」という気持ちの問題です。オペレーションの問題から事前に封入を済ませました。

設営シミュレーション

何しろ初めてのサークル参加ですので、事前シミュレーションは念入りにしています。

当日はこのような感じになる予定です。

初参加だけど完売?

入稿時点では結構攻めて80部刷ったのですが、現時点の被チェック数を見ると100を超えており、皆が冊子版をお求めになると完売する可能性が出てきました。というかたぶん完売します。

ダウンロードカードは潤沢にあるので、どこかの時点からはダウンロードカードのみの頒布になる予定です。PDFの方が欲しい! という方は焦らなくてもBOOTHでも頒布していますので余裕をもってお越しください。

また、当日は立ち読み広場に冊子見本を置かせて頂く予定です。見つけたら写真に撮ってTwitterとかにどんどんUPしてくださいね!

BOOTHにてサンプル版も読めます。全体の4割くらいをサンプル版にしています。

いよいよ明日です。楽しんでいきましょう!

当日編へ続く)

技術書典5で巡るスマートスピーカーの世界~サークル6選

技術書典5 が近づいて参りました。参加するにあたって忘れてはいけないのがサークルチェック。この記事ではテーマを「スマートスピーカー」に絞って、おもしろそうなサークルをチェックしていきます。Amazon Alexa、Google Home、LINE Clovaなどなどに関する本を出しているところです。

う28 ひろ亭(ヒロテイ)

https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/41000002

『子どもと育てるスマートスピーカー』(※商業誌)

“技術書典4で頒布したスマスピ本の商業版。技術書典会場限定価格とおまけつきです”

『スマートスピーカーを遊びたおす本』

“スマートスピーカーを楽しんでいるエンジニアたちの夢の共演!
VUIスキル・アプリのTIPSや事例、勘所などをまとめました。”

技術書典でスマートスピーカーを取り上げるならここを外しては語れない大サークルです。『子どもと育てるスマートスピーカー』は技術書典4で出し、その後商業出版社によってKindle版として再発売されたという経緯があります。私も買いました。

お01 umitsuki(ウミツキ)

https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/25970001

『はじめてAlexaスキルをリリースするまで(仮)』

“「藤沢市のごみ収集日」というAlexaスキルをリリースするまでにスキルを作るために設計で考えたこと、選んだ実装方法などについて共有できればと思っています。”

スキル開発の実体験本のようですので、スキルを開発したいけどまだ踏み出せていない私のような初心者にはぴったりかもしれません。AWS SAMや TypeScript の話が出てくるようです。

お02 ITO(イトー)

https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/27560001

『俺たちが知りたかったAlexaの話』

“この本はAlexaスキルを開発するための技術書です。 スキル開発の中級者向けに、音声ユーザーインターフェース(VUI)の設計、ask-sdk for Node.js バージョン2を使った最新の開発、ask-cliとServerless Frameworkを使って開発からデプロイをシンプルにするテクニックが書かれています。既にスキルを開発したことはあるけれど「スキルの設計から開発までを体系的に学びたい人」や「もっと高度なスキルを作りたい人」向けに書かれた本です。”

140ページと大ボリュームです。スキルが向上したときのために確保しておきたいところです。

お03 温泉♨︎BBA(オンセンババア)

https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/29520007

『スマートスピーカーアプリのお品書き』

“この本は、いま急速に拡大しつつある「ボイスユーザーインタフェース」のスキル開発に関わるエッセンスを、初心者にもわかりやすく説明したものです。”

対象者にサンデープログラマーなどが入っていますので、まだスキル開発について自信の無い方でも安心して取っつける内容ではないかと思います。

あ17 huhka.com(フーカコム)

https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/37230004

『Raspberry PiとGoogle Homeで赤外線リモコンをアレでナニする本』

新刊は別にあり、これは技術書典4で頒布した既刊ですが再版する予定のようです。私の手元にもあります。ラズパイとADRSIR(ラズパイ用学習リモコン基板)やIFTTTなどを使ってGoogle Homeを動かすための解説本です。

お04 yagi.tc(ヤギドットティーシー)

https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/32170001

『Raspberry PiではじめるDIYスマートホーム』

“Raspberry PiとPhilips Hue、Amazon Echo(Alexa)、IRKit、netatmoなどを組み合わせてスマートホームをDIYしちゃおう!という本です。筆者が3年間試行錯誤しながら自宅をスマートホームにした経験を元に、Raspberry Piを中心に既製品IoTデバイスを組み合わせる方法をスクリーンショット付きで完全解説。”

この記事を書いている私が書いた本です。スキル開発ではなく、既存のNode-REDブリッジを使って生活の中に自動化とAlexaインターフェイスを取り込むための実用的な本です。

最後に

以上、「スマートスピーカー」をテーマに6つのサークルをご紹介しました。うちも出すよ! って方がいたらコメントまたは @yagitch までご連絡をお願いします。

技術書典5のサークル参加レポート(準備編)

(この記事はnoteと同じ内容です)

技術書典5にて初めてのサークル参加をするので、その経緯から終了までを、また参加する時の自分に向けてメモします。終わったら当日編を書こうと思います。

サークル情報・頒布情報はこちら。
https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/32170001

本はBOOTHで試し読みができます。
https://yagitch.booth.pm/items/1034321
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alexaが使えなかったのでalexaで何がやりたいかまとめる

これはAmazon Alexa Advent Calendar 2017の4日目の記事です。

Amazon Echo Dotを発売翌日に入手して意気揚々とセットアップしたものの、USとJPでアカウント結合しているのが良くなかったのか「居住国設定が正しくありません」と言われてうまく動いてくれません。仕方ないのでサポートに連絡したもののなしのつぶて。Alexa Skillsを開発しようとしても、SkillsやLambdaの設定までは行くもののアプリのスキル選択画面に反映されず、これまた断念。

これでは書くことがないので、もし問題が解消されたらこのように動かしたいというユースケースを説明してお茶を濁すことにします。

我が家には既にRaspberry Piで組んだ自作スマートホームシステムがあります。これを司令塔として、今回手に入れたEcho Dotを音声認識トリガーとしてのインターフェースに位置づけます。既存システムにはNFCリーダとHUIS(学習リモコン)とcron(スケジューラ)をトリガーとして動いているので、それにEcho Dotが追加される形になります。

我が家のスマートハウスシステムの図解

HUIS(学習リモコン)

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Nook Simple Touchをroot化してEPUB/PDFリーダーとして活用する

我が家にはBarnes & Noble社の電子書籍リーダー、Nook Simple Touchが転がっています。5年前に友人の米国出張で買ってきてもらったやつで、けっこう当時としては優秀なデバイスです。ハックしようと思ってずっと放置していたものです。

これを今更活用してみようと思い立ちました。

2011年の発売から6年以上が経過し、搭載しているAndroid 2はとっくに骨董品。rootを取る方法などを掲載したブログなども多数リンク切れになっています。そもそも検索して出てくる情報なんて最新でも2013年かそこらの記事ですし、日本語記事も数少ない。逆に言うとそれだけ枯れきっていて、うまくドキュメントを探せばやりたいことが全部インターネットに書かれてあります。そんな玄人好みの遊びをやってみることにしました。

結論から言うと、このデバイスが持っている潜在能力を引き出して電子書籍リーダーとして活用することに成功しました。私のように死者を現代に復活させようという変わり者たちの為に、いくつか有用な情報を記すことにします。
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